『不自然な宇宙』(須藤靖)

講談社ブルーバックスの『不自然な宇宙』を読みました.

だいぶ前に購入してたのですが,よくある感じの宇宙論の啓蒙書かなぁ,と思ってしまってなかなか読み始められずにいました.ただ,実際に読み始めてみたら,マルチバースの考え方や人間原理などについてわかりやすく整理されていて,似たようなトピックを扱っている書籍の中でかなり満足度が高いもののように思いました.

不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか? (ブルーバックス) | 須藤 靖 |本 | 通販 | Amazon

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特にマルチバースに関する解説が興味深かったので,その一部をnote記事にまとめてみました.

論理的に考えていくと,レベル1マルチバースのどこかに,私たちのいるユニバースと全く同じクローンユニバースが存在するという話を読んで,とても不思議な感覚になりました.

そしてさらに,互いに因果関係のない無数のレベル1マルチバースからなるレベル2マルチバースや,量子論観測問題に対する多世界解釈という考え方から示唆されるマルチバースであるレベル3マルチバースが導入されて,すぐにはフォローできないような領域へどんどん展開していったような.

人間原理についてもそのうち自分なりにまとめてみたいところ.

 

こちらの書籍には元になった講義があるそうで,その講義を録画した動画とプレゼン資料を以下のページで見ることができました.
https://ocw.u-tokyo.ac.jp/course_11402/

 

動画はYouTubeにも置かれているみたい.

 

この記事はそんな講義アーカイブへの動画リンクの備忘録.